![]() 小児科医長 |
<<プロフィール・健康法>> 信州大学卒業。 |
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皆様の中にも、ある食物を食べて、しばらくして急にじんましんが出てきたという経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。今回のお話は、食物によって引き起こされる生体に不利な反応のうち、免疫学的、アレルギー学的機序により起こるものについてのお話です。(小児科領域が中心です)
| 臓器 | 主な症状 |
| 全身 | 発熱、ショック症状 |
| 鼻 | くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻こすり、鼻出血 |
| 耳 | 耳漏(みみだれ) |
| 口 | 口唇が腫れる、口の周りが赤くなる、口の中がかゆい、口内違和感 |
| 眼 | まぶたのむくみ、かゆみ、涙が出る、眼球結膜が腫れる |
| 呼吸器 | 咳、ゼーゼー、呼吸困難、声がかれる |
| 消化器 | はきけ、嘔吐(はく)腹痛、下痢、血便、肛門の周りが赤くなる |
| 皮膚 | かゆみ、じんましん、湿疹 |
| 腎臓,泌尿器 | むくみ、タンパク尿、血尿、尿の回数が多くなる(頻尿) |
| 神経系 | 頭痛、めまい、落ち着きがない、機嫌が悪い |
A原因が明らかな場合は、除去食を行いますが、その場合は、必ずそれに変わる食品(代替食品)を補うようにして下さい。複数の食物が原因の場合は最も症状の発現にかかわりのある食物のみ除去し、他の食物は最少限度の除去とします。食品の種類によっては、加熱処理や酵素処理etcをすれば摂取できる場合もあります。牛乳アレルギー用ミルク、低アレルゲン米、加熱卵料理(ただし、卵白のオボムコイドという成分は、加熱してもアレルゲン性が低下しにくい)などです。母乳栄養児では、母親の食事にも注意が必要です。卵アレルギー児では、母親も卵を除去し、牛乳アレルギー児、小麦アレルギー児の母親も、それぞれ牛乳、小麦の制限が必要です。加工品はなるべく避け、新鮮な材料を用いることも大切です。アレルゲンの完全除去が困難な場合や複数の食物アレルゲンが原因と考えられる場合には、抗アレルギー薬も有効です。また、最後になりましたが、それぞれの症状に対する治療も必要です。下痢→止痢剤、嘔吐→鎮吐剤、じんましん→抗ヒスタミン剤というように。
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